婚活支援のパートナーエージェントを含め4社の婚活支援事業者が2016年に会員相互紹介『CONNECT-ship(コネクトシップ)』を開始したと発表しました。
リリースされてから間もなく1年になります。現在では10事業者が参画する『CONNECT-ship(コネクトシップ)』。現状はどうなっているのでしょうか。
会員相互紹介プラットフォーム『CONNECT-ship(コネクトシップ)』について
この会員相互紹介『CONNECT-ship(コネクトシップ)』のプラットフォームはパートナーエージェントが開発・運営をしております。
「入会されたすべてのお客様に幸せを。」 これは、婚活支援業界に携わる、すべての企業・結婚相談所がかかげている想いです。
一方で、その実現の難しさに多くの企業・結婚相談所が頭を悩ませています。 なぜなら、この業界は広告戦略や料金、会員数で争い、またそれらがお客様の選択基準になってしまったから。お客様の成果・満足度の追求より、営業競争に多くのエネルギーを費やす時代が、長く続いていました。(中略) 入会されたすべてのお客様に幸せを届けるため、想いを同じくする企業・結婚相談所が集う「場」として、コネクトシップは誕生しました。【コネクトシップ公式サイトより】
「結婚相談所同士が会員の取り合いや価格競争で消耗しないように結婚相談所同士連携して登録会員の相互紹介をしましょう」という結婚相談所側のメリットと、会員側も「とある1社の結婚相談所に登録したもののその結婚相談所の会員数が少ない場合、紹介件数が限られしまう。複数社連携していれば1社に登録するだけで複数の結婚相談所の会員へ一斉にアプローチ出来る。」というメリットがあります。
とはいえ、あまり結婚相談所同士が連携して相互紹介が進むと結局どの結婚相談所に登録しても同じ人が紹介される、ということになり差別化が難しく、コネクトシップに参加している結婚相談所同士の価格競争になるのでは?もしくは過剰なサービス提供での勝負になるのでは?という感じはしております。
実際に「エン婚活」や「ゼクシィ縁結びカウンター」といった激安結婚相談所がコネクトシップに参加しております。同じ会員が紹介されるなら安い結婚相談所に登録したくなりますよね。
同じような相互紹介ネットワークでIBJが運営してる日本結婚相談所連盟というものがありますが、これはIBJがトップに立ってその下の1,500社の結婚相談所をコントロールするという構図で成り立っております。(日本結婚相談所連盟はフランチャイズシステムに近いので元々のコンセプトは大きく異なります。)
その辺は、今後パートナーエージェントが主導で調整をしていくと思います。
『CONNECT-ship(コネクトシップ)』登録事業者について
『CONNECT-ship(コネクトシップ)』立ち上げ当初は「パートナーエージェント」「マリックス」「日本仲人連盟」「ゼクシィ縁結びカウンター」の4社でした。2017年10月現在では10事業者に増えております。
- コネクトシップ公式サイトより
リリース当初は相互紹介可能人数は3万人を超える(但し、紹介登録会員は『CONNECT-ship(コネクトシップ)』での相互紹介に同意した人に限られる。)としておりましたが、現在の会員数は不明です。恐らく「相互紹介に同意した人」に限ると1万人程度ではないかと想定しております。
理由はサービス立ち上げ間もなく、そしてコネクトシップに参加間もない「エン婚活」や「ゼクシィ縁結びカウンター」の紹介可能人数が1万数千人なので、このくらいの人数が現状の紹介可能人数だと推測しております。
参考:『CONNECT-ship(コネクトシップ)』へ結婚相談所が新規利用する条件
- 登録会員数1,000名以上の事業規模、または利用開始後1年以内に1,000名規模になる見込みがあること
- 会員の活動を管理するサポート担当者を常設していること
- プライバシーマークまたはマル適マーク等の認証を受けていること(推奨)
- 想いを共にでき、健全な経営をしていること(結婚相談所連盟、オンライン婚活サービス含む)
相互会員紹介プラットフォーム最大級はIBJの「日本結婚相談所連盟」
結婚相談所業界はこのような相互会員紹介のシステムを導入しているところが何社かあります。
結婚相談所を立ち上げて間もない事業者や明らかに登録会員が少なくなりそうな地方の結婚相談所でも、こういった相互紹介プラットフォームに参加していればいきなり数万人規模から紹介が可能になりますので、事業者・会員ともに安心ですよね。(地方の田舎町だと登録者全員顔見知り、なんてことになりかねませんので)
こういった結婚相談所間の相互会員紹介プラットフォーム最大級はIBJが運営している「日本結婚相談所連盟」です。
登録している結婚相談所は1,560社、登録会員数が58,543名(2017年10月)と圧倒的です。新規で結婚相談所を開業するときもこの「日本結婚相談所連盟」ネットワークに参加すれば紹介可能人数が5万人超えるという非常に便利で協力なプラットフォームです。
パートナーエージェントの「CONNECT-ship(コネクトシップ)」はIBJの「日本結婚相談所連盟」に競合している部分は非常に多くあります。数年前はパートナーエージェントもIBJの「日本結婚相談所連盟」に加盟していたのですが、いつのまにか別れて自社で立ち上げたのです。
パートナーエージェントもIBJも婚活業界の最大手企業になりますので、今後の両社の動きに注目です。