芸能人でも大幅な年齢差で結婚している人は多く、10歳くらいの「年の差婚」と言っても、そんなに珍しさを感じなくなりました。
晩婚化が進む中、婚活市場の年齢幅は広がり、年の差婚が生まれやすい土壌になっているも要因かもしれません。
しかし、そんなにたくさんの年の差カップルがいるわけではないので、「ずいぶん年下の人と付き合っていて…」「年上のあの人と結婚したらどうなるの…?」と気になる・不安な人も多いことと思います。
そこで本記事では、「年の差婚」にまつわるトピックを網羅的に解説します!
この記事で伝えたいこと
何歳離れていたら「年の差婚」?
年の差婚は何歳の年齢差のカップルからなのでしょうか?実は、「年の差婚」の明確な定義はありません。
オンライン辞書の「Weblio辞書」では年の差婚について以下のような説明がされています。
年齢が大きく隔たった男女による婚姻。20歳差や30歳差といった、ほとんど世代の異なるカップルの結婚を指す。2011年にはタレントの加藤茶が45歳下の女性と結婚し話題となった。
出典:Weblio辞書「年の差婚」より
「20歳、30歳が年の差婚」とありますが、実際には20歳以上年の離れた夫婦は非常に数が少ないです。婚活では、さすがに20歳以上年の離れた女性と出会うことはまずありませんよね。
では、現実的には何歳差なら年の差と言えるのでしょうか。
5歳前後離れている夫婦は珍しくありません。実際に大人の男女で年の差が5歳前後までならばお互い大きな世代差を感じることなく、夫婦生活を送れます。
どのくらいから年齢差を感じるようになるかというと、7歳差以上になると状況は変わってくるようです。7歳離れていると、女性が小学1年生の時、男性は中学2年生。女性が中学1年生の時、男性は大学2年生の計算です。学生時代が完全にズレることになります。
このため「よく見たテレビ番組」や「流行った歌、お笑いネタ」などがまったく変わってきます。
学生の時どんな時代を過ごしたのかはその人の価値観を大きく左右するもので、7歳差あたりから、いわゆるジェネレーションギャップを感じることが格段にふえるようになるんです。
「年の差婚」について明確な定義はないものの、婚活では7歳以上年が違えば「年の差が大きい」と言えるのではないでしょうか。
年の差婚は何歳まで許容範囲?
明確に「〇歳差があれば年の差婚!」という定義がないとしたら、気になるのは一般的な許容範囲ですよね。
まずは、年の差婚は一般的に何歳までが許容範囲なのかなどを知っていきましょう。
年の差の許容範囲は男女に差がある
年の差と一概に言っても、男女によって年の差への許容範囲に違いがあります。
男性が思う年の差の許容範囲は年上の彼女は5歳程度が多く、年下の彼女は10歳程度です。年下の女性とは大きく年の差が離れてもOKと思っている方が多いです。
逆に女性が思う年の差の許容範囲は、年上の彼氏は10歳程度が多く年下の彼氏は5歳程度。年上の男性とは大きく年の性離れてもOKと思っている女性が多いというのが特徴。
個人差はあるものの、男性は女性に若さを求める方が多く、女性は男性に落ち着きや頼りがいがあるかどうかを視野に入れている方が多いといった結果がある様です。
芸能人の年の差婚カップルはたくさんいる!
年の差カップルは、一般的に5歳~10歳差の年の差が多いですが、芸能人ではどうでしょう。
有名な年の差芸能人の一例です。
- 【8歳差】松山ケンイチさん & 小雪さん
- 【12歳差】山本耕史さん & 堀北真希さん
- 【16歳差】HIROさん&上戸彩さん
- 【22歳】石田純一さん & 東尾理子さん
- 【45歳差】加藤茶さん & 綾菜さん
幅広い年の差もなんのその、仲睦まじい夫婦という印象が強いですよね。年齢差が気になるという方も多いですが、実際のところ自分たちのフィーリングが合えば年齢は関係ないというカップルがとても多いのです。
【関係性別】年の差婚を後悔した原因まとめ
この記事を読んでいる人は年の差婚に対しての不安を抱いていることでしょう。
続いて、年の差婚にともないがちな「後悔」について紹介していきます。結婚に困難はつきものですが、年齢が離れたカップルだからこその後悔もあります。事前に知っておきたいですよね。
「年の差婚をして後悔した…」という事例を、年下妻・年上妻・年下夫・年上夫に分けてご紹介していきます。最初は、年下妻の立場から年の差婚を後悔する原因を3つ見ていきましょう。
年の差婚を後悔する3つの原因:年下妻編
早く定年を迎えるための経済的不安
年下妻が年上夫に危惧することのひとつに「定年を早く迎える」ということが挙げられます。
大きく離れた年上の男性との結婚を考えているなら、最終的には夫ではなく妻が長く働くことも視野にいれましょう。仮に夫が定年の無い管理職や専門職に就いていても、年齢を重ねているほど病気になるリスクは高いため、急に病に倒れて夫側の稼ぎがゼロになるリスクも。
付き合った当初のように収入が安定している状態が続くとは限りません。定年後、夫婦二人だけでなく子どもも育てながら、どうやってやりくりしようかと悩んでいる夫婦も多いのです。
夫の体力の衰えを感じやすい
年齢を重ねていくうちに、年上夫の体力の衰えに驚いた…という声もあります。
結婚当初は一緒に行っていたスポーツも、年齢を重ねるごとにできなくなったり、旅行で思いっきり遠出をしたくても、夫が疲れてしまったり…。趣味を共有できないことも多く、夫婦の営みも満足できない場合もしばしば…。
それに加え、体力の衰えにともなって加齢による容姿の劣化も予想できます。夫がすぐに疲れてしまい、思うように身動きがとれないことに不満を感じる年下妻は少なくありません。
老後の介護が心配
夫が年上の場合は、その介護をするのは子供たちではなく年下妻になる可能性もあります。さらに、介護が必要になったタイミングや年齢差によっては、子育ても同時に行わなければならないという現実もあり得るのです。
また、夫の親の介護問題ものしかかってきます。同年代の夫婦や、自分の両親よりも、早期に介護問題に立ち向かわねばならないのです。結婚前では少々話題にしにくいかもしれませんが、夫の介護だけでなく夫の親の介護をどうするのかもしっかりと話し合っておく必要があります。
「年の差婚したらすぐに介護を任された…!」ということにならないよう、もしくはなることを受け入れられるように、しっかりと話し合ってください。
年の差婚を後悔する3つの原因:年上妻編
次は、年上妻の立場から年の差婚を後悔する原因を3つご紹介します。
夫の収入が自分よりも低い
年上妻の場合、夫よりも仕事のキャリアが長い分、収入も年上妻の方が高いこともあり得ます。ずっと共働きでお互い働き続けられればいいですが、結婚後、妊娠・出産となって産休・育休、または退職となった場合、年上妻は収入に不安を抱くでしょう。
子どもを授かる前は、「お互い分担して家事や育児をこなしていこう!」と話し合っていても、その通りに行かないのが現状。自分が働いた方が収入が多いのに、自分は子育て中心になってしまう・キャリアアップが思うようにできなかった…そして後悔、という働く向上心に溢れた女性は多いのです。
また、夫のプライドを傷つけないために収入の会話に気を遣う必要があって疲れる、という日常的なストレスが溜まってしまうことも考えられます。
頼りたいときに頼れない
年下の夫と一緒に居ると気持ちも若くなります。そんな良いこともたくさんある反面、頼りたいと思った時に頼れないというもどかしさも感じるという声も多いです。
最終的な判断を妻に任せ、責任も負わされることに悩んでいるよう。何をするのにも年上の妻に聞いてきたり、判断を促されたり…そういう瞬間が積み重なり、残念な気持ちになります。
自分も仕事や家事や育児で疲れて頼ったり甘えたりしたいのに、全くリードしてくれない年下夫と過ごすと、夫へ物足りなさを感じ結婚を後悔してしまうのです。
夫の友達に合うのが苦痛
「夫婦で一緒に過ごしていると楽しくて年齢なんて気にならない!」という年上妻も多いですが、夫の友達と会うとなると話は別。
年齢が5歳ほどしか差がない場合はそこまで気にならない場合もありますが、年齢が10歳~20歳ほど離れていると、自分がその場にいることがそぐわないように感じるかも…。
夫の友達との会話についていけなかったり、容姿に関しても自信が持てなかったりと悩みは絶えません。自分だけでなく夫も友達にバカにされるのではないか、自分のいないところで悪口を言われているのではないかなど、マイナス思考になってしまう方も多いようです。
結婚をすると、家族ぐるみの友人付き合いも広がることがありますが、年下夫・年上妻のカップルでは、そのような友人の輪の拡大が難しいことも考えられます。
年の差婚を後悔する3つの原因:年下夫編
次は、年下夫の立場から年の差婚を後悔する原因を3つご紹介します。
子どもができないかもしれない不安
結婚に適齢期は無くても、どうしても年齢を重ねるごとに出産に関してはリスクがあることは事実です。女性が35歳以上だと高齢出産と言われています。
結婚当初は夫婦二人の生活を楽しめばよいと思っていてもだんだんと子どもが欲しいと思う男性も多く、その時には妻が出産するのにリスクがある年齢になっている場合も考えらます。母子ともに健康で出産を終えればいいですが、リスクが高い分心配もつきもの。
その後の子育てもと考えると、「子どもが欲しい」と素直に相手に伝えられないという意見もあります。また、本人たちが年齢を気にしていなくても夫の両親が「孫の顔が見たい。だけど、高齢出産だと…」と過敏に心配し、反対されるケースも多いのです。
自分の意見が反映されない
女性の方が口が達者である、という場面を見る人は多いことと思います。同年代の女性とお付き合いしていても女性の意見が反映されやすかったり、女性に言い負かされてしまったり…という苦い経験がある男性も多いのでは?
ましてや相手が年上の女性なら「自分の意見が全く反映されない…」といった悩みを持っている男性は多くいるのです。一緒に暮らしていく上でのルールであったり、プライベートな部分でも徹底的に仕切られて年上妻のペースに流されてしまうと、自分の意見が反映されなくてストレスを感じてしまいます。
リードしてくれるのは嬉しいと感じる年下夫でも、意見や考え方を尊重してもらえないと辛いといった悩みがあるのです。
妻の老いを感じてしまう場合もある
年上の女性は同年代の女性と比べ大人の色気を兼ね備えているからタイプだったと思っていた結婚当初。しかしお互いに年齢を重ねると同年代の女性よりも、どうしても老けて見えてしまいます。
できれば相手が老けていくのは見たくないと思うのとは裏腹に、手のシワ・白髪・シワ・たるみなど目立つように。ついつい友達のパートナーと比べてしまうといった声も多いのです。
年の差婚を後悔する3つの原因:年上夫編
次は、年上夫の立場から年の差婚を後悔する原因を3つご紹介します。
ジェネレーションギャップを感じる
日常生活を送る中でもジェネレーションギャップを感じることは多いです。結婚当初は、知らないことに対して興味津々だった年下妻も、慣れてくると段々とあしらうようになってしまう可能性が…。
年齢差が新鮮なうちは楽しめていた会話が、ズレに感じられるようになってしまうと、イマイチかみ合わなくなり、それが毎日のことになるとストレスになります。
感性のズレというのは、結婚生活に大きな影響となるため、それが明白化すると後悔につながります。
妻に対して嫉妬心が強くなる
妻の方が年齢が下だからこそ、妻の浮気を疑って不安になってしまう…好きだからこその悩みが生まれやすいのも年上夫の特徴。
結婚当初はどんなにラブラブでも月日を重ねると、関係性は落ち着きますよね。そうなると相手の気持ちが揺らいでしまっていないか、年齢を重ねた自分に魅力を変わらず感じてくれているか…余計な詮索が増えてしまい、結果として束縛心が強くなってしまいます。
ちょっと異性の友人と連絡をとりあっている、と知っただけで嫉妬してしまうかも。それが愛情によるものなので、一概に悪とはいえませんが、大人げない行動に移ってしまっては年下妻からの評価は下がります。
男性よりも女性が7歳程度年下であると、離婚率が高い傾向にあるというデータもあります。この背景には、男性側が年若い妻の交友関係を制限してしまった…ということも考えられます。
体力が追い付かない
年下妻との年齢差があればあるほど、妻との体力差に愕然としてしまうこともあります。
二人の共通の趣味のスポーツなども結婚当初は楽しめていても、年数を重ねると体が思うように動かなくなった、という経験談も。また、年齢を重ねて役職が上がり仕事が忙しくなって、休日は疲れて動けない…なんてことも。
それでも若い妻はきっと「これがしたい!」「ここへ行きたい!」と要求してくるので、テンションの違いや、休日の過ごし方の希望のすれ違いから居心地が悪くなってしまいます。無理に合わせるのもストレス、断って関係が悪化するのもまたストレス…。
身体的に衰えてしまうのは仕方がないものの、だからこそ、どうしようもない体力差の前に後悔するしかないということも考えられます。
年の差婚の5つのメリット
「年の差婚をしたばっかりに、結婚を後悔してしまった!」とネガティブな部分にスポットを当ててきましたが、ここからは、「年の差婚、素敵!」と思えるメリットについて紹介していきます。
問題になりやすいところを理解した上で対策し、旨味を存分に味わえることが
寛容になれる
お互いに年齢の差があるため、「わたしたちは年齢の分だけ、価値観に違いがあっても仕方がない」という前提のもとで付き合っています。その前提は、冷静さになり、喧嘩をするような場面になっても常に一歩引いた立場でいることができるのです。
その態度は寛容さにつながります。
なにかマイナスなことが起きると、ついつい相手のアラを探して人格否定してしまう言葉を口にしてしまう…なんてカップルではありがちの場面だと思いますが、年の差カップルには「年齢差」というものがあるので、なにかあったときにそれのせいにできるのです。
「ちょっと視点の違いがあるのは仕方ないよね」「育ってきた環境がこんなに違うからな」と一旦納得できると、相手をむやみに傷つけることなく、寛容な態度がとれます。結果として、建設的な話し合いやアドバイスという形でコミュニケーションがとれるのです。
教養が身につき、相手を尊敬できる
年齢が違う分、それぞれが過ごしてきた時代背景も、触れてきた文化も、育った環境にも違いがあります。ジェネレーションギャップ、という言葉でネガティブにとらえることもできますが、その違いを理解し合うとする姿勢を持つことは大切です。
知識が増える、というのはもちろん素晴らしいこと。さらに、「お互いに教え合うことがある」「自分の知らないことを知っている」という状態は、相手への尊敬を自然と湧きあがらせてくれます。
自分自身に教養が身に付き、成長できるのはもちろんのこと、相手への尊敬の眼差しが、ふたりの関係性を唯一無二のものに昇華する助けとなるでしょう。
若々しくいられる・大人になれる
「人間は環境によって作られる」と言っても過言ではないほど、環境が人間に及ぼる影響は多大です。そして、環境というのは周りにいる人たちのこと。結婚をするということは、相手が自分の環境になるので、影響を与えられるのは当然です。
年の差があることで、自分にはないフレッシュな若々しさや、大人の落ち着きなど、新たな魅力的な一面を獲得できるかもしれません。
年下夫・年下妻がいる場合は、外見も感性も若々しさを保つためにアンチエイジングや流行に敏感になることでしょう。年上夫・年上妻がいる場合は、相手と釣り合うために勉学に励んだり、ワンランク上の付き合いへ顔を出す機会もあることでしょう。
わざわざ環境を手に入れるために、ジムやサロンなどに高いお金を払う時代です。その環境が結婚によって最も身近なものになるので、年の差婚はあなたの魅力をさらに向上するよう作用するでしょう。
もしものときに備えられる
先述したように、年の差婚カップルには、同年代カップルよりも早くに介護や定年の問題に直面する可能性が高く、それに備えて話し合いを結婚前から設けるので、なにかトラブルがあっても慌てないどっしりとした関係を築くことができます。
「もしものときのために…」と思って、お金や親族のことなどを話すと思いますが、人生にはもしもなんてなく、当然起こりうることとして待ち構え・備えておくべき事柄がたくさんあります。ただ、それが同年代同士だとどうしても気付きにくいのです。
また、年の差があると、年上夫・年上妻の周りの友人も自然と、若い人よりも人生経験を積んでいるので、なにかあったときに助言を求めやすくなります。経験者が近くにいる、というのはとてもこころ強いことです。
核家族化が進み、近所付き合いなども希薄な昨今だからこそ、年齢差がある人間関係を持っている、というのは人生を進めるうえで大きな強みになります。
自立した関係を保ちやすい
お互い歩んできた時間が違う分、プライベートを大切にして自立した関係を築きやすいというメリットもあります。年齢に開きがある分お互いが「しっかりしなきゃ」という気持ちをもって過ごしているため、相手に頼りすぎることがありません。
依存していると、片方にストレスがたまったときに簡単に関係が破綻してしまいます。最悪の場合、関係だけならまだしも、自分の人生までも共倒れしてしまうことも…。
結婚はするにしても、それぞれが尊敬し合い、高め合える存在であり続けるためにも自立は必要です。年齢差がその意識の育成に役立ちます。
年の差婚の5つのデメリット
良い部分があれば、悪い一面も。ここからは年の差婚によって想定されるデメリットを紹介していきます。
周囲から結婚を反対される
自分たちは幸せを満喫していても、年齢が離れている分周囲からの反対が起こってしまうことが多いというのは事実です。そこまで差が開いていない年の差婚なら周囲からの反対も少ないですが、10歳以上年齢が離れていると特に両親からは心配、反対されることが十分に考えられるでしょう。
年齢を重ねている相手との結婚は弊害も多いと考える方もいるため、年の差婚の良さを理解してもらえるように話し合いや理解を深めてもらう必要があります。
ジェネレーションギャップを感じる
結婚する前から多少のジェネレーションギャップがあることは承知している年の差カップルも、結婚して生活を共にすることにより、もっとズレが多くあることに気付く…というパターンがあります。
世代が違えば、その当時の文化も違い価値観のズレから相手に衝撃を受けてしまうこともしばしば。結婚後に会話が成り立たず相手の言動に否定的になってしまうことも危惧されます。
親子のような関係になってしまうことも
年が離れていると年齢が上のパートナーの小言が多くなり、一緒に過ごす時間が長ければ長いほど親子のような関係になってしまうことも。逆に年齢が下のパートナーは、しっかりしている年上のパートナーに対し母親や父親のように頼りすぎてしまうこともしばしば…。
自分たちの関係だけでなく周りからも「お父さん?」や「お母さん?」と聞かれてしまい夫婦に見られないことも多いのです。
妊娠・出産に不安がある
年齢差のあるカップルがまず心配することは、妊娠や出産ではないでしょうか。
高齢出産になればなるほど、母体・子どもへのリスクは高まります。男性側も、受精率が年齢とともに低下する傾向にあります。恋愛、結婚に年の差は関係ありませんが、身体的にはどうしても壁がにぶつかってしまうのです。
また、妊娠・出産・育児は想像以上の体力と気力が必要になる分、二人の年の差が大きく開いている場合は一方の負担がかなり大きくなってしまうこともあります。年の差婚の場合は、事前に「子どもを授かりたいか」「育児にどのくらいコミットできるか」「いつまで妊活を続けるか」などをよく話し合っておく必要があります。
定年や介護の問題
同年代のカップルよりも早く定年や介護の問題が出てきます。特に男性が年上の場合、子どもが育ちざかりのうちに定年を迎えてしまうと家計が切迫するかもしれません。
同時に両親の介護の問題まで考えなければならない、ということもあります。結婚当初は収入が安定していても、数年後の収入や、介護によっての支出の負担までも考えなればいけません。
誰しもいつかは直面する課題かもしれませんが、年齢差があることで、より早期に対処を迫られることになるのです。
年の差婚がうまくいく!覚えておきたい6つのコツ
後悔やメリットやデメリットをたくさん見ていきましたが、ここからは年の差婚がうまくいくための6つのコツを紹介していきます。
相手を尊敬する
年齢が離れている分、相手の立場を考えて行動するように努めましょう。思いやりの気持ちをもって接して、相手を尊敬することを忘れずに生活を送れるといいですね。
尊敬は相手への愛情の一種です。年上としての経験への敬意、年下でも対等に接する心…それらを前提として向き合うように努めてください。
お互いに干渉しすぎずお互いの価値観を認める
年齢が高いパートナーは、その分、一人暮らしなど長く経験していることでしょう。きっと自分のルールや価値観をしっかりと持って生活していることと思います。結婚して生活がガラッと変化しても、そのようなペースを急に順応させるのは難しいことかもしれません。
お互いに上手く生活するためには、干渉しすぎることなく相手の価値観を認めることが大切です。生活を送るなかで違和感があっても、頭ごなしに注意することなく、どのような意図からの行動か、まずは聞くことから始めてください。
そのうえで、あまり相手を気にしない・期待しないことが重要です。心のどこかで「他人なんだから仕方ないよね」という寛容さを忘れないようにしましょう。
周りの夫婦と比べるのをやめる
2人でいると全く気にならなくても、友達と比べるとどうしても年齢の差が気になるという年の差カップルも多いです。実際は周りの夫婦は全く気にしていなくても、です。周りの目・評価、どうしても気になってしまいますよね。
ただ、比べたところで良いことは一つもありません。それぞれが自分がベストと思って選んだパートナー同士なので、周りと比較せず、相手としっかり向き合ってあげてください。
自分磨きを怠らない
お互いを思いやる気持ちと同時に、自分磨きを怠らないことも大切です。自分磨きを怠って見た目から年の差を感じてしまえば、気持ちも冷めてしまうかもしれません…。
お互いが好きという気持ちを持ち続けるためにも、外見への気遣いはより一層頑張りたいですね。
金銭的問題は最初に話し合っておく
年の差カップルは、同年代カップルの金銭の問題とは別の金銭の悩みがある場合が多いです。とくに結婚に至る前に、退職後の収入面・介護資金・子育て資金などしっかりと事前に話し合っておくことが大切。
結婚前のたくわえや子どもを授かったときの金銭面の考え方や介護の問題などを決めておくことで、いざと言う時も大きく揉めることなく過ごすことができます。
対等な関係を築く努力をする
そして何よりも大切なのが、対等な関係を築く努力をすること。年上だから、年下だからなど年齢を気にすることなく生活を送ることで、「上から目線が気になる」「なかなか自分の意見を言えない」ということがなくなってきます。
お互いのことを理解して思いやりを持ち年齢を気にせず対等な関係を築くことで夫婦関係も上手く進むのです。
年の差婚まとめ お互いを尊重して年の差婚を楽しもう
年の差婚は後悔することが多いなどの声もよく聞きますが、実際のところ年の差婚はメリットもたくさんあります。年の差婚で毎日楽しく過ごすためには、お互いを尊重することが大切。
せっかく出会えて、結婚の縁まであったパートナー。年の差というちょっとのハードルに惑わされることなく、幸せな結婚生活を送ってくださいね。