婚活をして行く中で、結婚相手候補の貯蓄額は気になりますよね。
特に女性は実に9割近い人が結婚相手候補となる男性に一定の貯蓄額を求めている、というデータ(※後述)もあります。
そんな中、先日「金融広報中央委員会」より単身者の貯蓄額について驚くべき数値がが発表されました。
金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2016年)によると、単身者(一人暮らし)の人の平均貯蓄額は822万円、中央値は20万円という結果が。
「平均貯蓄額822万円にも関わらず中央値が20万円?」という不思議な数値ですがこれは一体どういうことなのでしょうか?また女性が結婚相手男性に求める貯蓄額と現実の独身男性の貯蓄額が大きくズレているも判明しました。
これからの結婚相手候補に求める貯蓄額の参考にしてください。
単身者の平均貯蓄額は822万円、中央値は20万円について
まず前提として今回の調査は単身世帯について調べた数値です。単身世帯というのは、未婚者もちろんのこと、離婚・別居も含まれますので、全員が独身者というわけではありませんが、その大半は独身者のみで構成されていると思っていただいても問題ないでしょう。
次に平均貯蓄額と中央値の違いについてです。
平均は、全員の合計貯蓄額を人数に割った数値ですが、中央値は貯蓄額を多い順(少ない順でも)に並べてちょうど真ん中にいる人の数値になります。
例:10人中9人が貯蓄が1万円、1人が貯蓄1,000万円の場合
・平均値は全員の合計1,009万円÷10人≒100万円となります。
・中央値は10人を多い順に並べてちょうど真ん中の5人目の数値である1万円が中央値となります。
このように、10人中9人が貯蓄が1万円しか無いにも関わらず、1人が1,000万円の場合、平均貯蓄額が100万円になってしまいます。この数値だと平均値として実態とズレが有り違和感が出てしまいます。
それに対して中央値であれば、多い順に並べてちょうど真ん中の人が1万円なので、より実態に近くなります。極端な数値が入る場合は「平均値」より「中央値」の方がより実態を見る場合に適した数値になるのです。
「金融広報中央委員会」が今回発表した「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2016年)によると平均貯蓄額は822万円、中央値は20万円となっておりますが、世間の実態は20万円程度の貯蓄と思って頂いた方が良いでしょう。
- 出典:金融資産の保有額(家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成28年調査結果)
貯蓄のない単身者は実に48.1%もいる
平均貯蓄が822万円に対し、中央値が20万円ということは、世の単身者は極少数の超お金持ちと、それ以外の多くの20万円以下貯蓄額者で構成されていることがイメージできると思います。
そして更に驚くべきことに、「貯蓄自体が無い」という人が48.1%もいることも発表されております。
実に単身者の約半数が「貯蓄が無い!」という状態なのです。年代別に見ても20代の59.3%、30代の47.3%が貯蓄が無いのです。
- 出典:金融資産非保有世帯比率(家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成28年調査結果)
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- 出典:年齢別金融資産非保有世帯比率(家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成28年調査結果)
単身者30代の平均貯蓄額・中央値は?
でも、少しだけ安心してください。更に細かく見ていくと結婚適齢期の30代の平均年収300万円〜500万円の単身者だけを抽出すると平均貯蓄額で504万円 中央値で100万円となっております。性別のデータがない為、男性だけでは細かく見れませんが、男性の方が平均年収が高いことを考慮するともう少し貯蓄額は増える可能性があります。
とはいえ、結婚適齢期の30代の貯蓄額中央値は100万円程度なのです。
「年収もっと高い男性を狙えば良いじゃん!」とか思わないでください。30代男性の平均年収は501万円(※DODA調べ)です。未婚者だけに限定すればもっと低い可能性があります。平均年収より高い年収の男を婚活でゲットするには自分自身が平均以上の魅力を持った女性でなければなりません。
未婚女性が結婚相手男性に求める貯蓄額は?
ここまで単身者(ほぼ独身者)の貯蓄額データについてご紹介してきました。
では、未婚女性が結婚相手となる男性に求める貯蓄額は一体どのくらいなのでしょうか?女性向け情報サイト「マイナビウーマン」が調べたところ下記のような結果になっております。
Q.未婚女性に聞いた! 結婚相手の男性には、どのくらい貯金をしていてほしい?
・1位 500万円以上(37.3%)
・2位 300~350万円以上(19.5%)
・3位 いくらでもいい(8.1%)/100~150万円以上(8.1%)出典:マイナビウーマン「最低○万円はほしい!? 結婚相手の【理想の貯金額】は?」より
なんと!全体の半数以上が貯蓄額300万円以上、3分1以上が貯蓄額500万円以上を男性に求めております。
繰り返しますが現実問題、単身者30代の貯蓄額中央値は100万円です。女性が結婚相手男性に求める貯蓄額と現実は大きくかけ離れているのです。このズレもまた現代の婚活を難しくしている原因の一つなのです。
婚活女性が希望するほど独身男性は貯蓄していない まとめ
このように婚活女性が希望するほど、独身男性は貯蓄しておりません。
もし、結婚相手男性に貯蓄額を求めるのであれば、今回データを参考にして再度見直して見はいかがでしょうか?貯蓄額500万円以上もっている独身男性なんて思っている以上少ないようです。その少ない男性を落とすには、自分自身がランキング上位に食い込める魅力を持った女性にならなければなりません。
男性に高額の貯蓄を求めるより、結婚後に一緒に家計をやりくりして貯蓄していくことを考えた方が現実的です。男性の貯蓄に依存する結婚生活より、二人力合わせて貯蓄している結婚生活のほうが充実した結婚生活になりますよ。