サラリーマンの平均賃金がなかなか上がらない現代で、専業主婦希望の女性は減ってきているとは言え「美味しい手料理を作って仕事から返ってくる旦那さんを家で待ち、子供は女の子と男の子の2人で」と幸せな家庭をイメージする専業主婦希望の女性は婚活市場ではまだまだたくさんいます。
もちろん専業主婦=楽ということで希望しているわけではなく子供の教育面や今の仕事状態、夫の仕事状態を考えて専業主婦になりたい、という人もいるでしょう。
それに対して男性は、結婚相手としては「専業主婦希望」女性を希望しない人が多いのも事実です。
ということで今回は、厳しい婚活戦争の場で「専業主婦希望」は受け入れられるのか、またどうやったら「専業主婦」として成婚できるのか、についてご紹介したいと思います。
専業主婦って現在どのくらいいるの?
都心部では共働きが増えていると言われてますが、「専業主婦」という形態は現在の日本で一体どのくらいの世帯数があるのでしょうか。
統計情報Q&A:専業主婦世帯数と共働き世帯数の推移
- 「独立行政法人労働政策研究・研修機構」HPより出典
「独立行政法人労働政策研究・研修機構」のデータによると「専業主婦世帯数」は1990年代中頃より急激に減少しております。
現在では「専業主婦世帯数」は720万世帯で、それに対し「共働き世帯」が1,077世帯となっており専業主婦世帯は全体の38%となっております。
「専業主婦世帯数」は1980年代中頃より3割減
「専業主婦世帯数」は世帯全体の38%程度
専業主婦の歴史
「専業主婦」の歴史を紐解くと、戦後復興時の日本で高度経済成長時において夫の給料が右肩上り時代に「専業主婦」が増えたのです。
更にさかのぼると江戸時代でも共働きが多く、夫が主で働きつつ妻もなんらかの形でお金を稼ぐ・労働に従事している、というのが一般的で「専業主婦」というのは武家・公家の特権階級のみ許される立場だったようです。
専業主婦希望の女性の割合は
専業主婦希望の女性・男性ががどのくらい居るかという上記の出版社アンケートによると、男女とも専業主婦希望が30%~40%というデータがあります。「独立行政法人労働政策研究・研修機構」データの「専業主婦世帯」が全体の38%というものと乖離してない数値ですよね。
専業主婦希望は男女とも30~40%程度
今の日本でも専業主婦世帯は全体の38%、そして専業主婦を希望する人も全体の30〜40%程度という数値です。なので専業主婦になるのは超難関というわけではありませんが、決して多くはありません。
専業主婦になるのはどのくらいの年収が必要なの?
とはいえ実際のところ「専業主婦」を可能にするためには、夫となる人にそれなりの所得が必要になります。
残念ながら一般的な婚活の場に出てくる男性は高所得者は多くなく(自称高所得者は多いですが)、高所得であればそもそも必死に婚活をする必要もないため、通常の婚活市場にいる男性は平均レベル以下が多いのが現実です。
専業主婦を実現するための世帯年収
例えば都内で「専業主婦」をしながら、いずれ子供を育てるとなると年収で800万円以上は必要です。
年収800万円以上の所得者は30代で全体の5%~10%程度と言われております。
30代で年収800万円を超える男性ともなると、仕事もできてコミュニケーションスキルも高いため、女性にも人気のです。既に結婚している人が多く婚活市場に出てくることが少ないのです。たとえ出てきたとしても超激戦になりますよね。
30代の平均年収が458万円程度なので、子供のいる家庭を希望するといきなり「専業主婦」は難しいのが現実です。
婚活で専業主婦希望を実現するためには
それでは実際に婚活で専業主婦希望で出会うためにはどうしたらいいのでしょうか。最初から「専業主婦希望」だと難しいのですが結果として専業主婦になれるのです。
専業主婦を希望しない男性が70%
さきほどのデータによると専業主婦を希望しない男性が約70%となっており、ただでさえ激戦の婚活で最初から「専業主婦でもいい」という30%を狙うのは相当厳しくなります。
婚活の場でいきなり「専業主婦」を希望すると、男性目線では「結婚して楽したいおのでは」「収入で人を見ている」という印象を与えかねません。
結婚相手をお金優先で探しているなら、「もし自分がリストラされて給料下がったら離婚されるのか」という不安になります。本来「結婚して夫婦になる」というのは辛いときも苦しいときも助けあうのが大事なことにもかかわらず「給料下がったら離婚される可能性がある」というのは男性側から見てそういった女性は結婚相手として選びたくはありません。
逆に給料下げられることになったからこそ「妻として私が支えます!」くらいの気持ちをもった女性が結婚相手として理想です。
初対面で「専業主婦希望」という女性は、男性としては結婚相手として対象外になる可能性が高いのです。
「専業主婦」を実現するだけの年収がある男性が婚活市場には少ない
「専業主婦」目当ての結婚だと夫の給料が下がって「専業主婦」が実現できなくなったらどうなるのが男性側は不安
参考20代婚活女 vs 30代婚活女の戦い〜婚活戦争勃発中〜
婚活では専業主婦希望は厳しいのが現状です。
どうしても専業主婦になりたいのであれば方法はあります。
最初は共働きで家計を作り、後から結果として「専業主婦」になる方法です。
20代・30代の頃は給料がまだまだ低い人が多く平均年収で300万円~400万円がほとんどです。現実的に共働きで家計を支えないと生活が出来ません。とくに東京では家賃だけでも10万円以上はしますので、さらに子供のことを考えると2人で家計を協力しなければそもそも生活自体が出来ません。
専業主婦が可能な上位数%の高所得者男性を狙えるくらい、自分の魅力も全女性の中で上位数%入るなら話は別ですが、そうでないのであればいきなり専業主婦はムリだと思ってください。
結果として専業主婦になる
ただ、いきなり「専業主婦」を希望しなくても結果として「専業主婦」になるケースは可能です。
妊娠すれば多くの場合一旦は仕事を休職することになりますし、ましてや子供2人以上となると、家事・育児にかかる時間は増えてきます。そうこうしているうちに夫の年齢が40代となってくれば給料も上がっていきますので、多少節約しながら「専業主婦」といった形で生活が出来るのではないでしょうか。
仕事が順調な男性であれば供が2人いて給料上がっていれば「当分は家にいて欲しい」という考えになる人も多くなります。その頃には「専業主婦」を希望していなくても結果として「専業主婦」になるケースが多いのです。(実際全世帯の38%が「専業主婦」です。)
専業主婦として婚活を成功させるためには、婚活当初から「専業主婦希望」ではなく、「結婚当初は共働きで家計を支えながら子供が出来たらその時々で夫婦のカタチを一緒に考えましょう」くらいのスタンスの方が男性ウケが良くなります。
「専業主婦」にこだわりすぎて婚活が成功せず一生独身になってしまっては元も子もありません。「専業主婦」ばかりの条件にこだわらずに理想の男性をみつけてください。