現在の日本で結婚しない人が増えている事はいろんなニュースで流れているのでみなさん知っているはずです。
50歳までに一度も結婚したことのない人の割合である「生涯未婚率」は、現在のデータで男性23.6%、女性14.1%になっていますが、2015年に発表された厚生労働白書の中で、生涯未婚率が20年後の2035年には「男性は29.0%、女性は35年には19.2%にまでアップする見通し」だと出ております。
もちろん結婚しない理由はさまざまあります。
- 価値観が多様化して自分の理想の人と結婚するのが難しくなっている
- 結婚しなくても不都合なことがない
- 結婚したほうが時間的・金銭的負担が大きい
- 結婚したくても出会いない
この他にもたくさんあります。
ただ結婚しなくても不都合なことがない、結婚すると時間的・金銭的負担が増えるからしたくない、と考えている人がいたらちょっと待ってください。
今は「結婚しないほうがいい」と思っていても、長い人生を過ごすうちに「結婚しない人生に後悔」する人が多いのです。
今回は「結婚しない人生は後悔する」をテーマに結婚はリスクでも人生の損失でもない、ということをご紹介してきます。
結婚すると後悔すると思っている男女
結婚すると後悔すると思い、結婚しない選択をする男女についてです。
結婚したがらない男
結婚に関するデメリットをSNSなどで言われるようになってから、独身男性の中では「結婚すると自分で使えるお金が減る」「趣味・遊びにいける時間がなくなる」「嫁に指図・命令される煩わしさ」などを理由に結婚をしたがらない男性が増えています。
「結婚式」というセレモニー自体に何百万円と莫大な費用がかかることに嫌がる男性も多いんです。
にもかかわらず大手の結婚情報誌では広告主・スポンサーが「結婚式場」「ジュエリー会社」のため、とにかく高い結婚式場・高額な結婚指輪を宣伝し、結婚にかかる平均費用を高額に見せようと必死です。
「ジミ婚」「ナシ婚」ブームにならないように一生懸命「結婚式費用の世間の平均は300万円以上です!」「婚約指輪の平均購入額は30万円以上です!」とスポンサーの為に宣伝することが、逆に男性の結婚への意欲を下げている要因の一つでもあることに気がつくべきです。
あの分厚い結婚情報誌を見ると、逆に結婚したくなくなる男性が多いのは有名な話です。
また子供ひとりを大学卒業まで育てるのに公立・私立などの学費で多く変動しますが、食費・医療費・被服費・娯楽費などすべて含めると1,300万円~3,000万円と言われております。(参考文部科学省子供の学習費調査より)
子供2人で2倍、3人で3倍とは単純な計算にはなりませんが、2人以上子供を持つと私立に行かせれば総額5,000万円近くかかります。
結婚しない・子供が居ない一人暮らしであれば、老後で年金とは別に5,000万円の貯蓄があるとゆとりのある老後が送れる、と考える男性も多いはず。
- 結婚しない男性
今やコンビニや24時間営業の飲食店、ネット通販も発達し、好きなときに好きなモノがいつでも買える・食べられるという時代に、わざわざ結婚しなくても困らないのです。
自分で稼いだお金で自分が好きな様に使って好きに貯めて老後を送ったほうが楽だと考える男性も多くなっています。
結婚したがらない女
事情は異なるものの結婚したがらない女性も増えています。
男性同様「結婚すると自由がなくなる」「友達を遊んでいたい」という理由で「今は結婚しなくて良い」と思っている20代女性や、仕事が充実している女性で「今結婚して出産となると仕事を辞めなければならないので結婚は今はしない」と言った話もよく聞きます。
- 仕事が充実しており今は結婚を考えないという女性も多い
女性20代の頃は多くの男性からチヤホヤされるので「いずれ何とかなる」と思っていても、20代後半から30代に掛けて急激に結婚の機会が失われます。
仕事の収入は上がっているので結婚相手への収入を求めてしまい、その収入を得ている男性が希望する女性の年齢からは自分自身がズレてしまい、結果理想の男性が見つからなくなって「であれば結婚しない」という女性も多くいます。
婚活市場では20代女性と30代女性で激しい争いが繰り広げられてます。こちらの記事をご覧ください。
参考20代婚活女 vs 30代婚活女の婚活戦争勃発中〜20代・30代女性が婚活で勝利するには
結婚しない人生は後悔する
自分の自由な時間を謳歌して、仕事で得た収入を全部自分で使う、そして充実した仕事を見つけ一人で頑張っていくという考えで結婚しない人は多くいますが、結婚しない人生は本当に公開しないのでしょうか?
長年オーストラリアで終末期ケアに携わってきた看護師のBronnie Wareさんの著書に『死ぬ瞬間の5つの後悔』によると、死を間近にした人たちが一体どんな言葉を口にするかというと一番最初の挙げられるのが「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」という言葉です。
会社勤めしている以上、今が充実していても上司の意向や会社の方針で今は良くてもいつ何が起きるか分かりません。独立起業家でも無い以上、一生涯を掛けるほどの仕事は恐らくありません。
女性で「今は仕事が充実しているから」という理由で結婚してない人もいますが、結婚相手を積極的に探せるのは若いうちだけです。
仕事をしながらでも婚活は出来ますし、結婚しても仕事を続けられます。理解のある仕事場なら産休・育休という制度も整ってます。そもそも産休・育休に理解のない会社に自分の大事な人生を捧げる必要があるのでしょうか。
結婚しない男性は病気リスクが高まり人生幸福度が下がる
とくに男性に関しては結婚しないと病気リスクがあがり、更には人生幸福度が下がる、というデータがあります。
順天堂大学の池田愛准教授と大阪大学の磯博康教授は40歳~79歳までの男女約10万人の婚姻と死亡の状態を10年間に渡って追跡調査をしています。
その結果、独身男性が心筋梗塞で死亡する件数が既婚男性の3.5倍にもなる、と研究結果を発表しています。
更には心臓発作による死亡が2.2倍、呼吸器感系疾患による死亡は2.4倍、自殺を含む外因死が2.2倍との恐ろしい結果になりました。
- 45歳~65歳の未婚男性は同世代の既婚男性の2.2倍
- 未婚男性が心筋梗塞で死亡が既婚男性の3.5倍
- 未婚男性の心臓発作による死亡が2.2倍、呼吸器感系疾患による死亡は2.4倍、自殺を含む外因死が2.2倍
磯教授は、未婚男性が既婚男性より死亡リスクが高いのは「未婚男性に多い食事を中心とする生活習慣の劣悪さが原因ではないか」と述べています。
参考 週刊東洋経済 2016年5月14日 [雑誌]
また『第6回世界価値観調査』という調査では、日本の未婚男性は『不幸と感じている(「まったく幸福ではない」+「あまり幸福でない」)』と答えた割合が43.5%と群を抜いて高かったのです。
それに対して既婚男性が不幸と感じているのはわずかに8%程度でした。
- 未婚男性の43.5%が「幸福ではない」と回答
- 既婚男性で「幸福ではない」と回答したのはわずか8%
このように独身男性は病気・死亡リスクが高まり、さらに幸福度が低い、というデータが出ているのです。
独身だと早死にする・幸福度が低い、ということについて詳細にまとめた記事です。コチラも参考にしてください。
参考独身のままだと早死にする!とくに男性は要注意、その理由はメンタルの弱さにある
結婚することは損失ではない
男女とも結婚をしたがらない理由として「金銭的」な部分が大きく占めておりますが、そもそも結婚にはお金はかかりません。
結婚式関連自体にはお金を掛ける必要はありません。
直近のデータでは年間婚姻件数が64万件に対して、結婚式件数が35万件と言われており、差分の29万件(45%)は結婚式を上げていないナシ婚であるというデータもありあます。
同じく全体の25%近くが婚約指輪を贈っていないという数値もあり、結婚関連にほとんど費用を使ってないカップルがすでに相当数の割合になっています。
また総務省の家計調査データをもとに算出すると、世帯人数が増えるほど1人あたりの消費支出が減り、2人世帯では単身者の80%、3人では60%弱に収まると言われております。
消費支出を抑え、夫婦で協力することで2倍とは言わず単身者の1.5倍ほど収入を増やせばそれぞれが単身のときと同じ経済状態を充分に維持できます。データ上では3人世帯でもほとんど同じです。
夫婦が理解し合い協力できる関係であれば金銭的なリスクは回避できます。
- 実際は結婚自体にお金はかからない
結婚すると自由な時間がなくなるという事に関しては、理解のある人を探しましょう。
本来最愛の人と結婚して、最愛の家族といれば自分一人の自由な時間以上に家族の時間が大切になってくるのでその点は問題なくなるはずです。
結婚しない人生は後悔する まとめ
「結婚」というとリスク・デメリットばかり挙げられますがそれを上回るメリットが本当はたくさんあり、結婚しないリスクもたくさんあります。
夫婦が理解し合い協力している状態であれば結婚ほど素晴らしいものはありません。
夫婦で楽しこと・悲しいことを共有することで喜びは増え、悲しさは緩和されます。愛する家族で食べる食事は、単身者が食べるどの食事より美味しく感じるものです。また子供というかけがえない宝も出来ます。結婚のメリットは上げればキリがありません。
家族という同じ思いを共有した一生涯の関係が築けることに比べれば「金銭的リスク」や「自由がなくなる」「仕事が充実しているから」などという結婚しない理由は吹き飛びます。
そもそも結婚してない人、出来てない人が「金銭的リスク」や「自由がなくなる」「仕事が充実しているから」などという理由で「結婚はリスクだ」と言っているだけで、それらを真に受けて素晴らしい結婚をしないのは大きな損失です。
これらの問題は結婚することで解決させるのですから。
- 結婚して後悔のない人生を
1,000人以上の死を見届けた緩和医療医の大津秀一先生が書いた著書『死ぬときに後悔すること25』によると死ぬ間際に後悔したことで「結婚をしなかったこと」「子供を育てなかったこと」「子供を結婚させなかったこと」と結婚関連のことが3つも入っております。
婚活している多くが30代~40代で、日本人平均寿命で考えると早い人で人生の半分を過ぎている人もいます。
残りの人生の半分を本当に一人で過ごして良いのか今一度考えみてはいかがでしょうか。
結婚できるのに結婚しない人生は後悔します。
一生涯愛せる人を一生懸命探してください。